ゴルフのレーザー距離計はどこに合わせる?狙う位置と測り直しの判断
距離計を手に入れて、いざ旗に向けたとき、「ピンのどこに合わせればいいんだろう」と一瞬手が止まってしまった人もいるでしょう。
結論からお伝えすると、ゴルフのレーザー距離計は旗の布かポールの中ほどに合わせるのが基本で、カップを狙う必要はありません。
この記事は、ゴルフ用のレーザー距離計を販売しているU-CADDYの編集部が書いています。自社の商品に触れるのは最後の1か所だけにして、そこまでは一般的な使い方と、R&Aのゴルフ規則だけで整理しました。
読み終えるころには、手前の木や奥の林を拾ってしまったときに自分で気づいて、測り直せるようになるはずです。
この記事で扱うのは、次の3つです。
- 旗の布かポールの中ほどを狙うのが基本で、カップは狙わない
- 両手で持ち、肘を体につけて息を整えると、数字が安定する
- 手前の木や奥の林を拾ったら、目測と照らして疑い、迷ったら測り直す
それでは、まず狙う場所から順番に見ていきましょう!

ピンのどこに合わせる?旗・ポール・カップの違い

参考: R&A ゴルフ規則(2023年版)
ゴルフのレーザー距離計はどこに合わせるのかというと、旗の布か、ポールの中ほどを狙うのが基本です。
ゴルフの距離計はピンのどこに合わせるのかで迷ってしまうのは、旗とポールとカップのどれもが「ピンの一部」に見えて、どこに当てるのが正解なのか決めきれないからではないでしょうか。
実は、この3つはどれも同じ場所に立っていて、旗もポールもカップの位置を示すために置かれているので、どこに当てても測れる距離の差はごくわずかです。
だから、「どこが正しいか」を悩むよりも、「どこなら確実に当たるか」で選んでしまって構いません!
旗の布を狙う利点と弱点
旗の布は、ピンの中でもいちばん面積が大きく、ファインダーの中心を置きやすい場所なので、距離計を使い始めたばかりの人にはまずここをおすすめします。
遠くのピンでも、旗の布さえ見えていれば照準を合わせられるのが、いちばんの利点です。
弱点は、風で旗が大きくなびくと、布の端がポールからずれて、狙った場所が動いてしまうことです。
風の強い日は、布の中でもポールに近い付け根のあたりを狙うと、狙いがぶれにくくなります。
ポールを狙うときの考え方
ポールはカップの真上にまっすぐ立っているため、位置という意味ではいちばんピンに近い場所ですが、細いので、少し照準がずれただけで光がポールの横をすり抜けてしまいます。
その結果、ポールの奥にある木や林の距離が表示されることもあるので、まずは旗の布で測って、出た数字が目測と合うかを確かめる使い方が現実的です。
旗が風でポールに巻きついているときや、ポールしか見えないときは、ポールの中ほどに照準を置きましょう。
カップに合わせない理由
ピンの根元、つまりカップに合わせたほうが正確だと考える人もいますが、カップは地面にあいた穴なので、遠くから光を当てる的には向きません。
R&Aのゴルフ規則では、カップの直径は108mmと定められています(出典: R&A ゴルフ規則(2023年版))。
手前から見ると地面すれすれの小さな穴にすぎないので、光は穴ではなく周りの芝に当たりやすくなってしまいます。
同じ規則の用語の定義では、旗竿は「カップの位置を示すために置かれる棒」と説明されているので、ピンの位置を伝える役目は旗竿のほうが担っていることになります。
つまり、旗かポールに当てれば十分で、わざわざカップを狙う必要はありません。
合わせ方で差がつく構え方のコツ

ゴルフのレーザー距離計の合わせ方は、狙う場所だけでなく構え方でも数字の安定感が大きく変わります。
ゴルフの距離計の合わせ方に悩んでいるなら、位置を考える前に、構えた瞬間の揺れを見直してみてください。
手ぶれ補正の仕組みそのものは別の記事で詳しくまとめているので、ここでは道具に頼らず、今日からできる基本の形だけを紹介します。
両手で持ち、肘を体につける
片手で持つと、腕全体が宙に浮いた状態になって、ファインダーの中でピンが小刻みに揺れやすくなります。
そこで、両手で距離計を持ち、両方の肘を体の脇につけて、体そのものを支えにしてみてください。
足を肩幅くらいに開いて立つ位置を安定させ、ファインダーを目の近くに軽く当てて固定すると、ピンが視界の中で落ち着いてくるはずです。
息を整えてボタンをそっと押す
息を軽く吐いて止めると、体の揺れが小さくなり、ピンの中心がファインダーの中で止まって見えやすくなります。
ボタンは押し込むのではなく、そっと押してください。
押した瞬間に距離計が動いてしまうと、せっかく合わせた照準がずれてしまうからです。
そして、ボタンを押したあともすぐに下ろさず、表示が出るまで構えを保つのが、安定して測るコツです!
ピンシーク機能でピンを捉える手順

距離計にピンシーク機能がついているなら、照準が少しずれてしまう場面でも、ピンを捉える助けになります。
ピンシーク・ピンロックとはどんな機能か
ピンシークは、メーカーによってピンサーチやピンロックなど呼び方がいくつかある機能で、ピンのほうが背景の木や林より手前にある、という違いを手がかりにして、ピンの距離を選び出すものです。
動作の細かな仕組みや、ピンを捉えたことを知らせる方法(音・振動・表示など)は機種によって違うので、お手持ちの距離計の説明書で確かめてください。
背景からピンへなぞるように動かす
使い方の流れは、多くの機種でおおよそ次のとおりです。
- まず、ピンではなくピンの背景(奥の木や空など)に、照準の中心を合わせます
- 機種の操作に沿って機能を使い始め、背景からピンの方向へ、水平になぞるようにゆっくり動かします
- ピンに照準が重なると、機種ごとの方法で知らせが出るので、そこで動きを止めます
- 表示された距離が、旗やポールまでの距離になっているかを確かめます
速く動かしすぎると、ピンを通り過ぎてしまうので、ゆっくり動かすのがコツです。
手前の木や奥の林を拾ったときの見分け方

旗に当てたつもりなのに距離がおかしいときは、光がピン以外のものに当たっているのかもしれません。
距離計が合わないときに起きていること
ゴルフの距離計が合わないと感じたとき、典型的なのは、故障ではなく、光がピンではない別のものに当たっているケースです。
たとえば、細いポールを狙ったつもりが光がすり抜けて、奥の林までの距離が表示されることがあります。
反対に、旗の手前に張り出した木の枝に光が先に当たって、実際より短い距離が出ることもあります。
どちらの場合も、距離計は「光が当たったもの」までの距離を正しく表示しているだけで、それがピンまでの距離ではないことが問題なのです。
数字を目測や距離表示と照らす
見分け方の基本は、表示された数字を、いまの位置からのおおよその見当と照らし合わせることです。
- コースにある距離表示の杭やプレートで、グリーンまでのおおよその距離を見ておきます
- 表示が見当より極端に長ければ、旗の奥の林やグリーン奥の木を拾った可能性を疑います
- 表示が見当より極端に短ければ、旗の手前にある木や枝を拾った可能性を疑います
もう1つ、ボタンを押した瞬間に、ファインダーの中心が本当に旗に重なっていたかを思い出してみるのも、原因を見つける手がかりになります。
旗の周りに木があるときの狙い方
旗の後ろに木が重なって見えるときは、細いポールよりも面積の大きい旗の布のほうが、光が確実に当たります。
旗の手前に枝が重なっているときは、枝に重ならない旗の上のほうを狙ってください。
それでも枝が邪魔なら、後ろの組の流れを見ながら立つ位置を少しずらして、旗と木が重ならない角度から測り直すと、数字が安定することがあります。
測り直すかどうかの判断の目安

ゴルフの距離計の測り方で最後に迷うのは、「この数字を信じて打っていいのか、それとも測り直すべきか」という判断ではないでしょうか。
迷ったら測り直して構いません。ボタンを押し直すだけで済むのに対して、番手を間違えたときの代償のほうがずっと大きいからです。
測り直したほうがよい場面
次のような場面では、構え直してから測り直すのが安全です。
- 照準が旗から外れたと感じたとき
- 表示が目測や距離表示と大きく違うとき
- 旗が風で大きく揺れて、表示が落ち着かないとき
- ボタンを押した瞬間に、距離計が動いてしまったと感じたとき
測り直すときは、いったん下ろして構え直し、両肘を体につけるところからやり直すと、数字がそろいやすくなります。
測り直しても合わないとき
同じピンを続けて測っても数字がそろわないときは、狙う場所を変えます。旗の布が当てにくいならポールの中ほどへ、ポールが当てにくいなら旗の布へ切り替えてください。
それでも数字が見当と合わないときは、その数字を参考値にとどめて、グリーンの手前や奥など別の目印を測り、判断材料を増やしましょう。
ヤードの測り方そのものや、飛距離の測り方については、それぞれ別の記事でまとめているので、ここではピンに当てる位置と測り直しの判断に絞りました。
【FAQ】距離計の合わせ方の疑問

ここからは、距離計の合わせ方でよくある疑問に、短く答えていきます。
風で旗が揺れるときはどこに合わせますか
旗の布の付け根か、ポールの中ほどが目安です。布の端は動きが大きいので避けてください。数字が落ち着かないときは、風が弱まったところで測り直しましょう。
奥にバンカーや池があるときはどうしますか
知りたい距離に合わせて、狙う場所を決めます。ピンまでの距離を知りたいならピンに、奥のバンカーや池までの距離を知りたいなら、その縁など光が確実に当たる場所に合わせてください。
初心者でもピンシークは必要ですか
機能の有無よりも、両手で構えて肘を体につけたときに、数字が安定するかどうかが目安になります。基本の構えで数字がそろうなら、ピンシークがなくても困りません。遠いピンで旗が見つけにくいときや、背景の木が多くて迷うときには、ピンシークが助けになります。
まとめ:旗の布を狙い、迷ったら測り直そう
ここまで、レーザー距離計を合わせる位置と、構え方、ピンシーク機能、手前や奥を拾ったときの見分け方、測り直しの判断をお伝えしてきました。
- 旗の布かポールの中ほどを狙うのが基本で、カップは狙わない
- 両手で持ち、肘を体につけて息を整えると、数字が安定する
- 手前の木や奥の林を拾ったら、目測と照らして疑い、迷ったら測り直す
レーザー距離計は、当てやすい旗の布かポールの中ほどに合わせれば十分で、カップを狙う必要はありません。
構えを整えて、出た数字をいまの位置からの見当と照らす習慣がつけば、手前の木や奥の林に惑わされず、自信を持って番手を選べるようになります。
まずは次のラウンドで、旗の布を狙って、出た数字が目測と合うかを確かめてみましょう!
数字がおかしいと感じたら、迷わず測り直してください。
最後に、補足を1つだけ。
ここまでの合わせ方を試したうえで、距離計を探している方にとっては、U-CADDYのレーザー距離計 POCKET PRO(Amazonの商品ページ)も選択肢の1つになります。ヤード専用設計で、商品ページには、ピンの背景に照準を合わせてからピン方向へなぞるように動かし、ピンに焦点が合うと2回のバイブレーションで知らせる、ピンサーチ機能が書かれています。上で紹介した「背景からピンへなぞる」手順に沿った機能ですので、気になる方は商品ページで機能の説明を見て確かめてください。
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