ゴルフでプロもレーザー距離計を使用?ルールと口コミの読み方
「プロが使っているなら間違いないはず」と思って調べてみても、使用率や人気の話ばかりで、本当のところがよく分からなくなってしまった人もいるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、ゴルフのレーザー距離計をプロが使用できるかどうかは、人気ではなく、規則と大会ごとの決めで確かめるのが近道です。
この記事は、ゴルフ用のレーザー距離計を販売しているU-CADDYの編集部が書いています。選手名やメーカー名、使用率の数字は、公的な資料で確かめられるものだけを載せる方針のため書いていません。R&AやJGA、消費者庁などの公的な情報だけで整理しました。自社の商品に触れるのは、最後の1か所だけです。
読み終えるころには、「プロが使っている」という言葉を、規則と口コミの読み方の両方から、落ち着いて判断できるようになるはずです。
この記事で扱うのは、次の3つです。
- プロの試合では、距離を知るだけなら規則で認められるが、高低差を測る機能は使えず、大会によっては使用そのものが禁じられる
- プロと一般のゴルファーでは、キャディーの有無や大会の決めによって、距離計の使い方が変わる
- 口コミは、プロ使用の根拠・広告の表示・ランキングの根拠を確かめて読めば、自分に当てはまるものを選べる
それでは、まず規則の事実から順番に見ていきましょう!

プロの試合で距離計が使えるかは規則で決まる

参考: R&A ゴルフ規則 規則4 / JGA 競技規定
「プロが使っているか」という疑問は、人気や評判ではなく、ゴルフ規則と大会ごとの決めで答えが出る話です。
そこでここでは、選手の名前や使用率ではなく、公的に確かめられる規則の事実だけを順番に整理します。
規則は距離を知ることを認めている
R&Aのゴルフ規則では、距離測定器やコンパスなどから距離や方向の情報を得ることは、使用できる行為として示されています(出典: R&A ゴルフ規則 規則4)。

つまり、規則のうえでは、距離計を使うこと自体が原則として禁じられているわけではありません!
ただし、これはあくまで規則の基本の形です。次に見る高低差の扱いと、大会ごとの決めによって、実際に使える範囲は変わります。
高低差を測る機能は使えない
同じ規則4には、高低差を測ることが、使用できない行為として挙げられています。
さらにR&Aは、距離や方向の情報をもとに、狙う方向やクラブの選び方まで示してくれるような使い方も、使用できない行為として示しています(出典: R&A プレーヤーズルールファインダー)。
高低差を踏まえた距離を出す機能のある距離計を競技で使うなら、その機能の扱いを大会の前に確かめておくと安心です。
高低差や3点間の細かな測り方は、この記事では扱いません。
ローカルルールで使用を禁じる大会がある
規則4には、大会の運営側である委員会が、距離測定器の使用を禁じるローカルルールを採用できる、という趣旨も書かれています。
では、実際の大会ではどう決められているのでしょうか。JGA(日本ゴルフ協会)の2022年度の案内では、JGAオープン競技の本選は使用できないとされています(ただし、日本シニアオープンは使用できます)。JGAアマチュア競技とオープン競技の予選は使用できますが、測れるのは2点間の距離だけです(出典: JGA 2022年度ローカルルールの案内)。
2026年度の日本女子オープンの競技規定でも、ローカルルールひな型G-5(距離計測機器の使用を禁止)を適用し、地区予選と最終予選だけを除くと定められています(出典: JGA 2026年度 日本女子オープン競技規定)。
ひな型G-5の中身は、ラウンド中に電子的な距離計測機器で距離の情報を得てはならない、というものです。同じ主催者の大会でも、本選と予選で扱いが分かれる点に注目してください。
ツアーごとに扱いが違い、変わることもある
海外のツアーでも、扱いは一定ではありません。
たとえばPGA TOURは、プレーの進行を速める方法を試すため、2025年4月に一部の大会で距離測定器の使用を認めました。条件は、距離だけを測る機器であることと、ほかの機能を使用前に無効にしておくことでした(出典: PGA TOUR 2025年4月15日の発表)。
これは期間を区切った試験で、その後の扱いはツアーの発表で変わりえます。
だからこそ、「プロは使っている」と一言で言い切る記事を見たら、いつの、どのツアーの話なのかを確かめてください。日本のツアーを含め、最新の扱いは各団体の発表と、その大会の競技規定で確認するのが確実です。
プロと一般のゴルファーで使い方はどう違うか

参考: R&A ゴルフ規則 規則10
選手一人ひとりの使い方や、使っている人の割合は、公的な発表で確かめられる範囲を超えるため、この記事では扱いません。
その代わりに、規則と状況から分かる違いだけを整理します。
キャディーがいるかで情報の入り方が変わる
ゴルフ規則では、プレーヤーはキャディーを連れることができ、キャディーは助言やラウンド中に認められるほかの手助けをできるとされています(出典: R&A ゴルフ規則 規則10)。
プロの試合では、キャディーが付くのが一般的です。助言をもらえる相手がそばにいるので、距離の判断を一人で抱え込む場面は少なくなります。
いっぽう、一般のラウンドではキャディーが付かないことも多く、残りの距離は自分で調べる場面が中心になります。そこが、距離計の出番になる場面です。
ここが、「プロが使うかどうか」と「自分に要るかどうか」が別の話になる理由の1つです。
試合と普段のラウンドで決まりが違う
前の章で見たとおり、試合ではローカルルールで使用が禁じられることがあり、使える場合でも、測れる内容が限られます。
仲間と回る普段のラウンドなら、そのコースや同伴者の決まりの範囲で、自分が楽になる使い方を選べるはずです。
ただし、ハンディキャップの申請やコンペのスコアが絡むときは、規則どおりの使い方かどうかを確かめておくと安心でしょう。
試合では「決まりを守る使い方」、普段のラウンドでは「自分が助かる使い方」。この切り分けが基本です!
練習でどう使うかは自分の目的で決める
ローカルルールひな型G-5の文言は、「ラウンド中」の使用を対象にしています。ラウンド前の練習で使えるかどうかは、大会の競技規定で確認しましょう。
普段の練習なら、たとえば練習場の目標までの距離を測り、実際に打った距離と見比べる、といった使い方が考えられます。
これはプロの真似ではなく、自分の距離感を確かめるための使い方です。
距離計の口コミにあるプロ使用の読み方

参考: 消費者庁 No.1表示に関する実態調査報告書
ここからは、口コミやランキングに出てくる「プロも使用」という言葉の読み方です。
どれも、公的な資料に基づいて確かめられる見方に絞ってお伝えします。
プロが使っているという根拠を探す
「プロの使用率が高い」「ツアーで選ばれている」と書かれていても、誰が、いつ、どう調べたのかが書かれていなければ、確かめようがありません。
消費者庁のNo.1表示に関する調査報告書は、No.1表示が合理的な根拠に基づくといえる条件を整理しています。1つは、調査が一般的に認められた方法や社会通念上妥当な方法で行われていること。もう1つは、表示内容が調査結果と適切に対応していることです(出典: 消費者庁 No.1表示に関する実態調査報告書)。
使用率の数字にも、同じ見方が使えます。
見るのは、調べた人(団体)、調べた時期、対象になった選手の範囲の3点です。書かれていないなら、その数字は参考程度にとどめましょう。
広告かどうかは表示で見分ける
2023年10月1日から、広告であることを隠したステルスマーケティングは、景品表示法の規制対象になっています(出典: 消費者庁 ステルスマーケティング規制)。

消費者庁の運用基準では、事業者が第三者にSNSや口コミサイト上で自社の商品を表示させる場合や、アフィリエイターに委託して表示させる場合は、事業者の表示になりうるとされています。そのうえで、事業者の表示だと分かる方法の例として、「広告」「宣伝」「プロモーション」「PR」といった文言が挙げられています(出典: 消費者庁 ステマ規制の運用基準)。
つまり、記事や口コミの冒頭あたりに「広告」「PR」の表示があるかどうかは、最初に見てよい点です。
表示があれば、売る側の立場で書かれた内容だと分かったうえで読めます。ちなみにこの記事も、ゴルフ用のレーザー距離計を販売するU-CADDYの編集部が書いたものです。
ランキングは順位の根拠を読む
ランキングや「人気No.1」には、順位を決めた基準と、比べた商品の範囲が書かれているかを見ましょう。
消費者庁の同じ報告書には、問題になりうる例が挙がっています。市場の主要な同種商品を比較対象に含めていない場合、検索結果の上位に出た商品をそのまま比較対象にしている場合、調査対象者に自社の社員や関係者を選んでいる場合などです。
順位だけが大きく書かれ、基準や比べた範囲が見当たらないランキングは、判断の材料になりにくいと考えてよいでしょう。
自分に当てはまる口コミを選ぶ
口コミは、書き手の条件が自分に近いほど参考になります。
見るのは、ラウンドの頻度、使う場面(ピンまでの距離か、手前の障害物までか)、使った期間といった点です。
評価の星の数や「プロ並み」という感想だけで決めず、「どんな場面で、どう助かったか」「どこが使いにくかったか」まで書かれたものを選びましょう。
高く評価した口コミだけでなく、不満が書かれた口コミも読むと、自分に合わない点を前もって見つけられます。
プロの使用より自分のラウンドで決める

ここまで見てきたとおり、「プロが使っているか」は、距離計を選ぶ決め手にはなりにくい情報です。
使う場面を先に書き出す
次のラウンドで、残りの距離が分からず迷った場面を思い出してみてください。
ピンまでの距離がほしかったのか、池やバンカーの手前までの距離がほしかったのか。紙に書き出すと、自分に要る機能が見えてきます。
機能の数ではなく、自分の困りごとに合うかどうかで決めましょう。
競技に出る予定があるかを確かめる
競技に出る予定があるなら、出たい大会の競技規定に、距離計測機器のローカルルールがあるかを先に見ておきます。
高低差を測る機能のある距離計なら、その機能を競技で使わずに済むかどうかも、あわせて確かめておくと安心です。
出る予定がなければ、まずは自分の使いやすさを中心に考えて構いません。
【FAQ】プロの使用と口コミの疑問

プロはみんな距離計を使っていますか
「みんな」と言える公的な発表は、この記事では扱っていません。
使えるかどうかは、ツアーや大会の決めで変わります。選手が使っているかどうかを知りたいときは、その大会の競技規定や、ツアーの公式な発表を見るのが確実です。
競技で距離計を使うとき何に気をつけますか
確かめたいのは、次の3つです。
- 大会の競技規定に、距離計測機器のローカルルールがあるか
- 高低差を測る機能を使わずに済むか
- 予選と本選など、ラウンドごとに扱いが分かれていないか
口コミの評価が高ければ安心ですか
評価の高さだけでは決められません。
書き手が自分と同じ使い方をしているか、広告の表示があるか、ランキングの順位に根拠があるか。この3つを見てから、参考にするかどうかを決めましょう。
まとめ:プロ使用は規則と根拠で読もう
ここまで、プロの試合での距離計の扱い、プロと一般のゴルファーの使い方の違い、口コミの読み方をお伝えしてきました。
- プロの試合では、距離を知るだけなら規則で認められるが、高低差を測る機能は使えず、大会によっては使用そのものが禁じられる
- プロと一般のゴルファーでは、キャディーの有無や大会の決めによって、距離計の使い方が変わる
- 口コミは、プロ使用の根拠・広告の表示・ランキングの根拠を確かめて読めば、自分に当てはまるものを選べる
「プロが使っている」は、人気ではなく、規則と根拠で確かめる言葉です。
その見方が身につけば、使用率やランキングの数字に振り回されず、自分のラウンドに合う距離計を落ち着いて選べるようになります。
次に口コミやランキングを見るときは、「広告・PRの表示はあるか」「調査の根拠は書かれているか」「自分と同じ使い方の人か」の3つを、ぜひ確かめてみてください!
最後に、補足を1つだけ。
ここまでの見方で確かめたうえで、距離計を探している方にとっては、U-CADDYのレーザー距離計 POCKET PRO(Amazonの商品ページ)も選択肢の1つになります。商品ページには、ヤード専用設計であること、ピンサーチ機能、3点間距離の測定、充電式であること、1年間の製品保証が書かれています。操作で困ったときにLINE公式アカウントから確認できる、という記載もあります。競技で使えるかどうかは、出たい大会の競技規定で確かめてください。
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