ゴルフのヤードを測る方法|杭・表示・距離計の使い分けと換算の目安
ボールの前に立って、「あと何ヤードだろう」と杭を探したり、カートのナビをのぞき込んだりしている人もいるのではないでしょうか。
ところが、ゴルフでヤードを測る方法は、コースの杭や表示、カートのナビ、距離計とたくさんあり、数字がそろわないと「どれを信じればいいのか」と迷ってしまいます。
結論からお伝えすると、ゴルフのヤードを測るときは、「何までの距離かを先に確かめる」「コースの設備で目安を取り、距離計で確かめる」「ヤードとメートルの換算を知っておく」の3点を押さえれば、数字に振り回されずに番手を選べます。
この記事は、ゴルフ用のレーザー距離計を販売しているU-CADDYの編集部が書いています。自社の商品に触れるのは最後の1か所だけにして、そこまでは一般的な測り方と、公的な定義、R&Aのゴルフ規則だけで整理しました。他社の製品名や価格は出していません。
読み終えるころには、杭・スプリンクラーの表示・ナビ・距離計の使い分けと、杭の色の見方、グリーンの奥行きとピン位置の考え方が分かり、次のラウンドで迷わず残りヤードを出せるはずです。
この記事で扱うのは、次の3つです。
- 残りヤードは、何までの距離かを確かめて、コースの設備と距離計を使い分ける
- 杭の色の意味はコースごとに違い、ヤードとメートルは1ヤードが0.9144メートルで換算できる
- グリーンの奥行きとピン位置を考えて、狙う距離を決める
それでは、まず測る前の基準から順番に見ていきましょう!

ゴルフのヤードを測る前に決めておく基準

ヤードの数字を見る前に、その数字が「どこからどこまで」を指しているのかをそろえておきましょう。ここがずれていると、道具を変えても数字は合いません。
残りヤードはグリーンまでの距離のこと
ゴルフで「残りヤード」というとき、多くは自分のボールからグリーンまでの距離を指します。
ただし、グリーンの手前の端までなのか、真ん中までなのか、ピンまでなのかは、見ている数字によって違います。
ゴルフのヤードの距離は、どこまでを測った数字なのかが分かって、はじめて番手選びに使えます!
数字の基準点はコースごとに違う
杭やスプリンクラーの表示は、グリーンの手前や中心までの距離として示されていることがあり、距離計はふつう、狙った旗やポールまでの距離を出します。
同じ場所から見ても、ピンが手前に切られていれば距離計の数字は小さく、奥なら大きくなります。つまり、杭の数字と距離計の数字が少し違っても、不思議なことではありません。
基準点の考え方はコースによって違うので、スコアカードやコースガイド、ティーグラウンドの案内で、杭や表示が何までの距離なのかを先に確かめておくと安心です。
コースの設備でヤードを測る方法

距離計を持っていなくても、コースの設備を使えば、残りのヤードはおおまかに測定できます。まずは、多くのコースにある杭と表示から見ていきましょう。
ヤード杭の見方
ヤード杭は、フェアウェイの脇などに立っていて、グリーンまでの距離の目安を示す杭です。立っている間隔や、何までの距離を示しているかは、コースによって違います。
使い方の基本は、自分のボールの位置と、いちばん近い杭との差を足し引きすることです。ボールが杭よりグリーン側にあれば引き、手前にあれば足します。
ボールと杭は横にずれていることも多いので、杭の数字はそのまま使わず、「だいたいこのくらい」の目安として使うのがコツです。
スプリンクラーヘッドの表示を使う
フェアウェイには、散水用のスプリンクラーヘッドが埋まっていて、ふたや周りにグリーンまでの距離が書かれているコースがあります。
杭と杭のあいだにも埋まっていることがあり、ボールの近くにあれば、より近い位置からの目安になります。
ただし、表示がないコースもあり、書かれている数字がどこまでの距離なのかも、コースによって違います。使う前に、スコアカードなどで確かめておきましょう。
カートナビの距離表示を使う
乗用カートにナビがついているコースでは、画面に残りの距離が出ます。ボタン操作だけで確認できるので、杭を探す手間が省けるのが、いちばんの利点です。
注意したいのは、画面の数字がカートの位置からの距離であることが多い点です。カートがボールの横に止まっていなければ、ボールの位置とのあいだに差が出ます。
ボールのところまで歩いてから確認するか、カートを止めた位置とボールの位置の差を頭に入れておくと、番手のミスを減らせます。
杭の色が示す意味はコースごとに違う

参考: R&A ゴルフ規則(2023年版)
杭には色がついているので、「この色なら何ヤード」と覚えたくなりますが、ここには落とし穴があります。
距離を示す杭の色分け
距離を示す杭は、色や数で「ここから何ヤード」の区切りを表しているコースが多いのですが、どの色がどの距離を表すかは、コースごとに違います。
前のコースで覚えた色の意味を、そのまま次のコースに当てはめるのは危険です。
杭の距離表示の色分けは、スコアカードやコースガイド、ティーグラウンドの案内板に書かれていることが多いです。ラウンドの前に、ひと通り確認しておきましょう!
境界やペナルティエリアを示す杭の色
距離とは別に、コース上のエリアを示す杭には、R&Aのゴルフ規則で色の決まりがあります(出典: R&A ゴルフ規則(2023年版))。
コースの境界を示す杭や線は白であるべきとされています。
ペナルティエリアは、黄色の線や杭のものと、赤の線や杭のものがあり、救済の方法が異なります。

杭が立っていても、すべてが距離の杭とは限りません。ヤードを確認するときは、距離の杭なのか、エリアを示す杭なのかを見分けましょう。
距離計でヤードを測る方法

参考: R&A ゴルフ規則 規則4.3
ヤード測定器や計測器にはいくつかの方式があり、人気の機種を探す前に、方式ごとの得意と苦手を知っておくと選びやすくなります。ここでは、コースで使う2つの方式を簡単に整理します。
GPS式は位置情報から距離を出す
GPS式は、人工衛星の電波で自分の位置を割り出し、コースのデータと照らし合わせて、グリーンまでのヤードを表示します。
ボタンを押す手間がほとんどなく、旗が見えない場所でも距離が分かるのが特徴です。一方で、電波の状態やコースデータの作り方によって、表示にずれが出ることもあります。
レーザー式は旗までを直接測る
レーザー式は、旗やポールにレーザーを当てて、そこまでの距離を測ります。ピンまでの距離を直接知れるのが、いちばんの特徴です。
ただ、手前の木や奥の林に当たってしまうこともあるので、ピンのどこに合わせるか、測り直すかどうかの考え方を知っておくと安心です。くわしくは、別の記事でまとめています。
競技で使えるかを先に確認する
R&Aのゴルフ規則(規則4.3)では、距離測定器などで距離や方向の情報を得ることは使用できる行為として示されていますが、高低差を測ることは含まれていません。

さらに、委員会は距離測定器の使用を禁止するローカルルールを定めることもできます。
競技に出る日は、使ってよいかを事前に主催者へ確認しておきましょう。
ヤードとメートルを換算する方法

参考: e-Gov法令検索 計量単位令
日本のコースでは、ヤード表示とメートル表示のどちらも見かけます。換算の方法を知っておけば、表示の単位が違っても慌てません。
1ヤードは0.9144メートル
ヤードとメートルの関係は、日本の計量単位令(別表第七)で、1ヤードはメートルの0.9144倍と定められています(出典: e-Gov法令検索 計量単位令)。
この定義から計算すると、100ヤードは91.44メートル、150ヤードは137.16メートルです。
逆に、メートルをヤードに直すときは、メートルの数字を0.9144で割ります。
暗算でおおまかに換算するコツ
ラウンド中は細かく計算している時間がないので、ヤードの数字の9割ほどがおおよそのメートル、と覚えておくと便利です。反対に、メートルの数字に1割ほど足せば、おおよそのヤードになります。
ぴったりの数字が必要なのではなく、番手を決める目安がほしい場面がほとんどなので、この程度の暗算で十分です。
グリーンの奥行きとピン位置で狙う距離を決める

ヤードを正確に測っても、「どこまでを狙うか」が決まっていなければ、番手は決まりません。ここで効いてくるのが、グリーンの奥行きとピン位置です。
奥行きがあるほど手前と奥で距離が変わる
グリーンの奥行きはホールごとに違い、奥行きが長いグリーンほど、手前に切られたピンと奥に切られたピンで、狙う距離が大きく変わります。
手前の端までの距離と、奥の端までの距離は同じではないので、杭や表示の数字が「グリーンの中心まで」だとしても、ピンの位置によって、実際に打つ距離は変わります。
その日のピン位置を確かめる
ピンの位置は日によって変わります。コースによっては、ピン位置を示すカードや、旗の色などで、グリーンの手前・中・奥のどのあたりに切られているかを知らせています。
この表示の見方は、コースごとに違います。スタート前に、旗の色や表示の意味を、キャディさんやスタッフに聞いておくと確実です。
手前と奥のどちらに外すかで番手を考える
手前にバンカーや池があるホールでは、ピンが手前でも、ショートしないように、中心までの距離を基準にするほうが安全な場面があります。
逆に、奥が崖や林になっているホールでは、奥に飛ばしすぎないよう、手前寄りの距離で考えます。
ピンをどこに合わせるかのコツは別の記事で、自分の番手ごとの飛距離を測る方法も別の記事で、それぞれ詳しくまとめています。
【FAQ】ヤードの測り方の疑問

ヤードを測り始めるときによく出てくる疑問に、順に答えます。
距離計がなくてもヤードは分かりますか
分かります。杭、スプリンクラーヘッドの表示、カートナビを組み合わせれば、残りのヤードの目安は取れます。
ただ、旗までの距離を数字で細かく知りたいなら、距離計があると、確認の手間が減ります。
杭やナビと距離計で数字が違うのはなぜですか
基準点が違うからです。杭やナビはグリーンの手前や中心、距離計は旗までの距離、というように、何までを測っているかが違います。
ナビの数字はカートの位置から出ていることもあり、ボールの位置とずれていると、さらに差が出ます。
ヤード表示とメートル表示はどちらがよいですか
どちらがよいという決まりはなく、自分が慣れている単位に合わせれば大丈夫です。
ただし、杭やナビは、距離計とは別の単位で表示されていることがあります。ラウンド中に頭の中で換算する手間を減らすため、同じ単位にそろえておくと安心です。
まとめ:基準を確かめて道具を使い分ける
ここまで、ヤードの基準、コースの設備、杭の色、距離計、換算、グリーンの奥行きとピン位置の考え方をお伝えしてきました。
- 残りヤードは、何までの距離かを確かめて、コースの設備と距離計を使い分ける
- 杭の色の意味はコースごとに違い、ヤードとメートルは1ヤードが0.9144メートルで換算できる
- グリーンの奥行きとピン位置を考えて、狙う距離を決める
ヤードを測るコツは、数字を増やすことではなく、それぞれの数字が何までの距離なのかをそろえることです。
だから、まずは杭やスプリンクラーの表示で目安を取り、旗までの距離は距離計で確かめる、という順番が使いやすいはずです。
基準がそろえば、番手選びの迷いも、少しずつ減っていきます。
次のラウンドでは、スタート前にスコアカードで杭の意味を確かめてから、ボールの前に立ってみましょう!
最後に、補足を1つだけ。
ヤード表示で使える距離計を探している方にとっては、U-CADDYのレーザー距離計 POCKET PRO(Amazonの商品ページ)も選択肢の1つになります。商品ページには、ヤード専用設計で単位の切り替えによるトラブルを防げること、ピンサーチ機能を備えていることが書かれています。仕様の詳細は、購入前に商品ページで確かめてください。
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