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ゴルフの飛距離を計測する方法|番手別の測り方と記録・中央値のコツ

練習場でなんとなく打っているうちに、「自分の7番アイアンは結局どれくらい飛ぶのだろう」と気になってきた人もいるのではないでしょうか。

ところが、ピンまでの残り距離が分かっても、自分の飛距離があいまいなままでは、番手を選ぶ場面の迷いは消えません。

結論からお伝えすると、ゴルフの飛距離を計測するときは、「キャリーとランを分ける」「数回の結果から中央値を出す」「番手選びに使える形で記録する」の3点を押さえれば、自分の番手ごとの飛距離をつかめます。

この記事は、ゴルフ用のレーザー距離計を販売しているU-CADDYの編集部が書いています。自社の商品に触れるのは最後の1か所だけにして、そこまでは一般的な測り方として整理しました。他社の製品名や価格は出していません。

読み終えるころには、練習場とコースそれぞれでの測り方、記録のしかた、平均の出し方、番手選びへの使い方が分かり、次のラウンドからすぐに試せるはずです。

この記事で扱うのは、次の3つです。

  • 飛距離はキャリーとランに分けて考え、番手選びにはキャリーを使う
  • 練習場の距離表示とコースでのレーザー計測を使い、記録して数回の中央値を出す
  • 測った飛距離から、番手ごとの間隔と残り距離からの選び方を決める

それでは、まず飛距離の考え方から順番に見ていきましょう!

U-CADDY編集部 石川

飛距離はキャリーとランで分けて考える

飛距離を、空中を飛ぶキャリーと転がるランに分け、番手選びにはキャリーを使うことを示した図

ゴルフの飛距離は、どこまでを数えるかによって、2通りの意味で使われます。まずはその違いを整理しておきましょう。

キャリーは空中を飛んだ距離

キャリーとは、ボールを打ち出してから、最初に地面に落ちるまでの距離のことです。

池やバンカー、クリークを越えられるかどうかは、このキャリーで決まります。

風や打ち出しの高さによって変わりやすいので、同じ番手でも日によって差が出ます。

ランは落ちてから転がった距離

ランは、地面に落ちたボールが止まるまでに転がった距離です。キャリーとランを足したものが、ボールが止まるまでの距離、いわゆるトータルの距離になります。

ランは、地面の硬さや傾斜、芝の状態で変わります。練習場のマットの上では、ランの出方がコースとまったく違うことがあります。

番手選びではキャリーを重視する

番手を選ぶときに頼りにしたいのは、キャリーです。グリーンを狙うショットでは、手前のバンカーや池を越えられなければ意味がないからです。

一方で、ドライバーのように転がりも含めて考えたいクラブでは、トータルの距離も別に控えておくと便利です。

どちらの距離を測ったのか、記録にひと言添えておけば、あとで数字が混ざりません!

練習場で番手ごとの飛距離を測る方法

距離表示の基準を確かめ、同じ番手を何球か打ち、ミスも含めて書く3段階で、練習場の数字は番手どうしの差を知る材料になると示した図

練習場は、同じ条件で何球も打てるので、番手ごとの飛距離をつかむ入り口に向いています。練習用の測定器や計測器を持っていなくても、距離表示だけで、練習の距離測定は始められます。

距離表示の見方と基準点

多くの練習場には、ネットや看板などに、打席からの距離を示す表示があります。ただし、その距離が打席のどの位置からのものか、表示の目印がどこに立っているかは、施設ごとに違います。

まずは、打席の位置と表示の関係を、練習場の案内やスタッフの説明で確かめましょう。そのうえで、ボールが最初に落ちた付近の表示を見れば、キャリーの目安をつかめます。

距離の単位や測り方そのものについては、別の記事で扱っています。

同じ番手を何球か打って記録する

測るのは、番手ごとにフルショットで打った球です。同じ番手を続けて何球か打ち、1球ごとに落ちた付近の距離を書き留めます。

ミスショットも消さずに、いったん全部書いておきましょう。あとで中央値を出すとき、どの球を外すかを判断する材料になります。

練習場で測るときの注意点

練習場のボールは、コースで使うボールと種類が違うことが多く、同じ番手でも飛び方が変わる場合があります。打席のマットと実際の芝でも、ボールの転がり方は違います。

だから、練習場の数字は、コースでそのまま使える飛距離としてではなく、番手どうしの距離の差を知る材料として使うのがおすすめです。

距離計を練習場に持ち込む場合は、ほかの打席の人にレーザーを向けないよう気をつけ、施設の決まりにも従いましょう。

なお、弾道測定器やスイング計測器を使うと、キャリーやヘッドスピードなどを細かく取れますが、それは別の記事で扱う道具です。この記事では、距離表示と距離計で測る方法に絞ります。

コースで落下地点までの距離をレーザーで測る手順

打つ前にピンまで測り、落下地点で改めて測り、その差を飛距離にする3つの手順を示した図

参考: R&A ゴルフ規則 規則4

コースでは、レーザー距離計を使うと、練習場よりも実際に近い条件で飛距離を確かめられます。ゴルフの飛距離を計測する機械としては、手軽に持ち歩ける部類です。

ただ、レーザー距離計は、いま立っている場所から見ている先までを測る道具です。打つ前と打った後で、測り方に少し工夫がいります。

打つ前にピンまでの距離を測っておく

手順の1つ目は、ボールを打つ前に、自分の位置からピンまでの距離を測ることです。測った距離は、使う番手と一緒にメモしておきます。

ピンへの合わせ方のコツは、別の記事で詳しく扱っています。

落下地点に着いたらもう一度測る

2つ目は、ボールの落ちた場所まで歩いてから、そこで改めてピンまでの距離を測ることです。

キャリーを知りたいなら、ボールが最初に落ちた場所を、芝の跡や目印を手がかりに見つけて測ります。ボールが止まった場所で測れば、ランを含めたトータルの距離が分かります。

落ちた場所をはっきり見ておくのが難しいときは、同伴者にも見ていてもらうと確かです。

差を出して飛距離にする

3つ目は、打つ前の距離から、打った後の距離を引くことです。ピンまでの残りが減った分が、そのショットで進んだ距離にあたります。

ただし、打った方向とピンの方向がずれていると、この引き算は実際の距離より短く出ます。まっすぐ飛んだショットを選んで計算すると、ずれを小さくできます。

打ち上げや打ち下ろしのホールでは、直線で測った距離とボールが進んだ距離の感覚がずれやすくなります。まずは平らな場所のショットから集めると扱いやすくなります。

競技では使えるかを先に確認する

R&Aのゴルフ規則(規則4.3)では、距離や方向の情報を得ることは使用できる行為として示されていますが、高低差を測ることは含まれていません(出典: R&A ゴルフ規則 規則4)。

R&Aゴルフ規則 規則4(日本語版)の4.3a「認められる、禁止される用具の使用」で、距離や方向の情報を得ることは認められ、高低差を計測することは認められないと書かれている部分の画面
出典: R&A ゴルフ規則 規則4(日本語版)

さらに、委員会は距離測定器の使用を禁止するローカルルールを定めることもできます。

つまり、飛距離を測る作業は、競技の日ではなく、普段のラウンドで試すのが安心です。

ラウンド中に飛距離を記録するコツ

打った直後は距離だけをメモし、残りの項目は移動中や待ち時間に書く、2段階の記録の仕方を示した図

測った距離は、記録に残してはじめて、使えるデータになります。

書き残す項目を決めておく

記録する項目は、多くしすぎないのがコツです。次の項目だけで、あとから十分に振り返れます。

  • 使った番手
  • キャリーとトータルのどちらを測ったか
  • 測った距離
  • 打ち上げ・打ち下ろしなどの状況
  • 風の向き
  • 当たりが良かったか、ミスだったか

ラウンド前に、この並びをスコアカードの裏やスマホのメモに書いておくと、迷わず書き込めます。

当たりが良かったかどうかを一言だけ添えておけば、あとで中央値を出すときに役立ちます!

プレーのテンポを崩さない記録の仕方

記録に気を取られて、ほかの人を待たせてしまっては本末転倒です。

打った直後はその場で距離だけをメモし、残りの項目は、次のホールへ向かう移動中や、ティーグラウンドで順番を待つあいだに書きます。

最初から全部の番手を測ろうとせず、よく使う番手から順に集めると、無理なく続けられます。

数回の結果から平均の飛距離を出す

平均は極端な1球に引っ張られるが、中央値は左右されにくく番手選びの目安として安定することを比べた図

1球だけの距離では、その日の風や当たりぐあいに左右されてしまいます。同じ番手の結果を数回分そろえてから、代表になる距離を決めましょう。

ミスショットは外して考える

トップや大きなダフりなど、明らかにいつもと違う当たりだった球は、代表の距離を決めるときの対象から外します。

ただし、外すのは、自分で「当たりが悪かった」と分かる球だけです。距離が短かったから、という理由で外さないよう注意しましょう。

平均より中央値を使う理由

平均は、1球だけ極端に長い、または短い球があると、全体の数字が引っ張られます。そこで頼りになるのが中央値です。

中央値とは、結果を短い順に並べたときの、ちょうど真ん中の値です。たとえば5球の結果なら、短い順に並べて3番目の球が中央値にあたります。

球数が偶数のときは、真ん中の2球の距離を足して2で割ります。極端な1球に左右されにくいので、番手選びの目安として安定します。

飛距離の幅も合わせて見る

中央値とあわせて、いちばん短かった球と、いちばん長かった球も控えておきましょう。

幅が広い番手は、狙った距離に届かない場面が起きやすい番手でもあります。グリーンの手前に池があるような場面では、中央値より短い側の距離で判断すると安全です。

測った飛距離を番手選びに使う

手前の障害物を越えるキャリーを確かめ、中央値が届く番手を選び、迷う条件ではリスクの小さい側に倒す3段階を示した図

飛距離は、測って満足してしまっては役に立ちません。番手選びの判断に変えて、はじめて意味が出ます。

番手ごとの間隔をチェックする

番手ごとの中央値を並べると、隣り合う番手どうしの差が見えてきます。

差が大きく空いているところは、その距離を打ち分けにくい番手の組み合わせです。逆に、差がほとんどない番手があるなら、使い分けるコツを練習で見つける手もあります。

残りの距離から逆算して番手を決める

ピンまでの距離を距離計で測ったら、まず手前の障害物を越えるキャリーを確認します。

そのうえで、自分のキャリーの中央値がその距離に届く番手を選びます。この流れを覚えておくと、「なんとなくこの番手」という選び方から離れられます。

風や高低差があるときの考え方

追い風や向かい風、打ち上げや打ち下ろしの場面では、測った飛距離がそのまま使えないことがあります。

そうした条件のときは、記録した状況のメモを見返して、似た条件のショットの結果を参考にします。

データが集まるまでは、無理に細かく補正せず、手前に障害物があるなら長い側の番手を選ぶなど、リスクの小さい側に倒すのが現実的です。

【FAQ】飛距離の計測の疑問

練習場とコースは同じとは限らないこと、最低3球は必要なこと、距離計がなくても距離表示でおおまかに測れることの3つの疑問と答えをまとめた図

飛距離を測り始めるときによく出てくる疑問に、順に答えます。

練習場とコースで飛距離は同じですか

同じとは限りません。ボールの種類、マットと芝の違い、風の有無が重なるためです。

練習場の数字は番手どうしの差を見る材料に、コースでの計測は実際に使う距離の確認に、と役割を分けて使いましょう。

何球くらい測れば足りますか

決まった球数はありません。ただ、中央値を出すには最低でも3球は必要で、5球ほどあれば、極端な1球の影響を抑えやすくなります。

ラウンドで集めるなら、少しずつ増やしていけば十分です。

距離計がなくても測れますか

練習場の距離表示や、コースの距離杭を目安にすれば、おおまかには測れます。

ただ、落下地点までの距離を数字で取りたいなら、距離計があると手間が減り、記録も続けやすくなります。

まとめ:飛距離はキャリーと中央値で測る

ここまで、飛距離の考え方、練習場とコースでの測り方、記録のしかた、中央値の出し方、番手選びへの使い方をお伝えしてきました。

  • 飛距離はキャリーとランに分けて考え、番手選びにはキャリーを使う
  • 練習場の距離表示とコースでのレーザー計測を使い、記録して数回の中央値を出す
  • 測った飛距離から、番手ごとの間隔と残り距離からの選び方を決める

飛距離の計測は、一度で完璧な数字を出すものではなく、ラウンドのたびに少しずつ精度を上げていくものです。

だから、最初は練習場の表示で、番手どうしの差をつかむだけでも十分です。

そこにコースでの計測を足せば、自分の番手が実際のコースでどこまで届くのかが見えてきます。

まずは次のラウンドで、よく使う1本の番手から、打つ前と打った後の距離を測ってみましょう。

記録が積み上がれば、番手選びの迷いも少しずつ減らせます!

最後に、補足を1つだけ。

ここまでの測り方を試すうえで、レーザー距離計を探している方にとっては、U-CADDYのレーザー距離計 POCKET PRO(Amazonの商品ページ)も選択肢の1つになります。商品ページには、ピンサーチ機能を備え、ヤード表示に特化した設計だと書かれています。仕様の詳細は、購入前に商品ページで確かめてください。

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